ネスト・カフェの提案

ネスト・カフェ の提案とは、このネストプロジェクトの最も重要なアクションプランです。ネストプロジェクトは、このカフェから始まるのです。
Lily Pad私は、ここサンディエゴで子供の店を経営していたことがあります。オーガニックの子供服やヨーロッパ製の木のおもちゃや昔懐かしいおもちゃ、厳選した子供の本やギフト用品などを置いていました。店を訪れるお客様は、無料でオーガニックのコーヒーと紅茶を楽しんでいただけたり、ソファとシンプルな積み木や木のおもちゃののったプレイテーブルのコーナーでくつろぐこともできました。店でかかっている音楽は、心が和むものや、ポジティブな音楽。朝は、ドリップしたばかりのコーヒーの香り、午後は、ちょっとストレス気味のお母さんの為にエッセンシャルオイルの香り。親たちも子供たちも、時には、店のスタッフや他のお客様と数時間も話に夢中になって過ごしたりすることも稀ではなく、次に訪れた時にまた先回の話の続きを始めて、まるで古き友人のようです。mom and a baby赤ちゃんや子供たちとは、お母さんのお腹にいる時から、しっかり繋がっている。店に来るたび、その成長を楽しませてもらいました。幸せは、一緒に笑って分かち合い、悲しみは、一緒に泣いて半分にする

月一回は、無料で、地元の幼稚園の先生や図書館員を招いて、人形劇や、ストーリータイムのイベントを開催。イースターの週末は、店を子供たちの宝探しに解放したり、ホリデーシーズンは、大切な人たちへの贈り物を探す人たちで店は一杯。店を閉めて数年後、よく店を懐かしく思う人たちに会いました。その人たちにとって、あの店は、「マジカル」で「スペシャル」な空間だったと。後になって気がついたのは、あの店は、売っていたものが中心だったわけではなく、訪れた人たちが必要だったのは、心の糧になる何か、確信できる何か、信じられる何かを提供する場所.だったということでした。だから、そこでネストカフェのアイディアが生まれたのです。

old man in a cafe何年にも渡って、私は、コミュニティー作りのノーハウをたくさん学んできました。コミュニティー作りの過程は、とてもシンプルでありながら、やりがいを与えてくれます。私は、毎日の生活の中にその過程を常に取り入れるように心がけています。これを人々に伝えたい、そうすれば、皆自分たちのまわりにサポートしあえる環境を生み出せるのです。ネストカフェの目的は、カフェの中で真のコミュニティーを経験することで、コミュニティー作りの方法を学ぶことなのです

私たちは、良き思い出を、食べ物や飲み物、その場所から感じるもの、香り、体感温度、音楽などと関連づけて、覚えています。五感を満足させることは、その空間を訪れた人たちをすでにコミュニティーのメンバーとして扱うことと、同じくらい大切なルールです。

ネストカフェは、そのほかにも、特別なイベントや、コンサート、絵画展、講習会、クラス、会合、パーティーやお祝い事に場所としても機能します。お互いをサポートし合う、人と出会う、アイディアの交換の場所でなければなりません。一人で訪れようと、グループで訪れようと、この場所に来れば、意味のある時をすごすことができるはずです。

このマジカルで特別なスペース、コンセプト・カフェを一つずつ地域に作ることで、自分とその周りの人たち、そして、次の世代にとって、世界を少しずつ住みやすく優しい場所に変えていくことができると信じています。

このプロジェクトにご興味のある方、また未来への投資を考えている方は、keiko@nestproject.orgまでご連絡ください。